電源ユニットのプラグインケーブルを自作 1

http://www.ainex.jp/products/d3-1504sabl.htm
きっかけは数年前。
ショップでオールブラックな、電線まで黒な電源分岐ケーブルを見たときだった。
普通、電源ケーブルに使われる電線は12Vは黄色、5Vは赤、GNDは黒と色分けされている。
それが当たり前と思っていたから、電線まで黒色な電源ケーブルには驚かされた。
コネクタや圧着工具を揃え、曲がりなりにも電源ケーブルを好きな長さに加工したりメッシュスリーブ化していた頃。「そうか、電線みんな黒にしていいんだ」と目から鱗だった。


話は変わり、80PLUS認証電源が普通になった現在。
今や電源ユニットはプラグイン式が当たり前になった。
必ず使う24ピンのメインケーブルやCPU用の4ピンケーブルこそ電源直付けだが、各種ドライブをつなぐ電源ケーブルはユーザーの望みに応じて必要な分だけ挿すことができる。
それによりケースの中が不要なケーブルでごちゃごちゃするのを防ぐことができ、整理やメンテナンスもしやすくなった。
ところが、電源ユニットのプラグインケーブルは、どのような環境でもある程度用が足りるように汎用性を持たせている。そのため『帯に短し襷に長し』ということがままある。
例えばMini-ITXケースやHTPC用の横置きケースではケーブルの長さやコネクタを持て余したり、HDDを複数台積む場合ではコネクタの数が足りなかったりコネクタ間隔が妙に大きく挿しづらかったり。特に昨今流行のメッシュケーブルの場合ケーブルが硬くて挿したHDDのコネクタにテンションがかかり不安に駆られることも。
そのような時は市販の電源分岐ケーブルに頼るのが普通であり王道である。


しかし私は若輩ながら自作派。
ここはainex D3-1504SABLをリスペクトし、電線まで黒色のプラグインケーブルを自作してみたい。


そうと決まれば下調べ。
今回作るのは相当前に購入した電源『ENERMAX LIBERTY ELT400AWT』のプラグインケーブル。


 
まずプラグインケーブルの電源側のコネクタだが、調べたところこれは『Molex 5557』と呼ばれるもののようだ。これの6極が今回のブツ。あと対応するコンタクトピンも調達しなければならない。
電線は、使用用途と製作難度・取り回しの容易さを吟味し、AWG20でいく。
SATA電源コネクタはainex電源ケーブルからもぎ取ったものが結構あるし、メッシュチューブは充分にある。


というわけでコネクタ類と電線を注文。



無事届く。
しかし明日は早番。製作は明日以降になる。というか早く寝ろ俺。