RocketRAID 2720のBIOSをアップデート


RocketRAID 2720。
Core2Quad Q9650&ASUS P5E』がメインマシンだった4年前。爆速ストレージにOSを入れて使ってみたかったが為にSSD4台でRAID0を組むために使ったRAIDカード。
当時3万円出して買い、C300 64GB×4台でRAID0構築。結果、晴れてRead1GB/s超えを達成。動作も安定。
この結果にごっつりしたのもつかの間、買ってからわずか数ヶ月で半値の15,000円で売られていたのを発見して愕然。


私が買ったのは無印だが、その後SGLとかPromotion版だかがリリース、3種出回ったという。
販売戦術なのかはたまた相性が厳しい*1UEFI未対応ゆえの暴落なのか? 事の真相は不明だが、いずれにせよあと数ヶ月待てば1万5千円浮いたという事実にかなりヘコんだ当時の苦い思い出。


さらに、メインマシンを『Core i7 3770K&ASRock Q77M vPro』にアップグレードしたときにこのSSD4台RAID0環境を継承しようとしたのだが、先述の通りUEFI採用のASRock Q77M vProではマザーボードのPOSTをパスするどころか入る事すらできなかった*2。この事実にまたヘコむ。
それ以来長らくお蔵入りさせること2年。





そして現在。
こうして再び日の目を見ることができたRocketRAID 2720だが、今までBIOSを更新しておらず、バージョンは『1.0』。購入当初のまま。
HighPointのサイトを見てみると、現在の最新バージョンは『1.12』。
2TB以上のHDDもサポートするようだし、いい加減アップデートしたほうがよさそうだ。


そうとなれば最新のBIOSをサイトからダウンロード。
readmeには、BIOSを書き換えるユーティリティは純粋なDOS環境で使え。Windowsコマンドプロンプトではやるな』と書いてある。
基本、マニュアルには従うLibraLivet。しかしフロッピーディスクドライブはともかくフロッピーディスクはもはや家のどこにあるかわからない。ここはDOS起動用のUSBメモリを作ってそこからアップデートすることにする。



使ったのは『HP USB Disk Storage Format Tool』。
ググった情報を基にDOS起動用のUSBメモリを作成。



出来上がったUSBメモリのローカルに最新BIOS(rr2720.112)と書き換えユーティリティ(load.exe)を置く。これでアップデートの準備は整った。



さっそくアップデートにかかる。
眠らせていたASUS E35M1-I Deluxeと電源を開梱し、最小構成で組む。
わざわざ使っていないマザーボードを引っ張り出したのはRocketRAID 2720を挿して動作するかテストしたいが為。
ドライバーでスイッチのピンをショートさせ通電。



RocketRAID 2720のBIOSが表示、次いでマザーボードのPOSTもパスできた。
少なくともOS起動まではできるようだ。(ということはファイルサーバーをASUS E35M1-I Deluxeで組めばより省電力が図れる・・・?)
ちなみにボケていて見づらいが、モニター上部に表示されている『v1.0』というのが現在のBIOSのバージョン。



USBメモリを挿し再起動。POSTの後DOSが起動する。
Load.exeを実行し指示に従う。ものの数十秒でアップデート完了。



無事、バージョンが1.12となった。
さて生まれ変わったRocketRAID 2720。RAIDカードではなくHBAとしてではあるが、再び働いてもらうとしよう。

*1:オリオスペックのサイトによるとGIGABYTEマザーボードでの障害報告が多く出ているそうな。

*2:試した当時はUEFI未対応とは知らなかった。