SATAケーブルをメッシュケーブル化してみる

先日買った収縮率の高い熱収縮チューブ、スミチューブB2(3x)。
これを活用してSATAケーブルをメッシュケーブル化したい。



今回メッシュケーブル化するのは親和産業のSATAケーブル『SS-SASC-SS02』。
SATA3G対応のスマートケーブルで両端ストレート、ラッチなし。20cm。
SSDには完全に力不足だがハードディスクにならまだ使えるだろう。
これに6mm径のメッシュチューブを被せ、12mm径のスミチューブB2で両端を留める。
ケーブルは銀色だが、オヤイデ電気で買った高密度のメッシュチューブならたぶん透けて見えることはない、と思う・・・



作業開始。
まずメッシュチューブを、被せる部分(今回は銀色の部分)より少し長めに切る。
メッシュチューブにケーブルを通すとどうしても端がバラける。メッシュチューブの内径より太いSATAコネクタを通すならなおさら。バラけた部分をカットできるようにいくらかの余裕を持たせる。



メッシュチューブ内にSATAケーブルを通す。




次に熱収縮チューブを通す。長さは15mmにしてみた。
SS-SASC-SS02のSATAコネクタは他のSATAケーブルに比べ小さい部類であるが、それでも径12mmの熱収縮チューブでギリギリだった。ラッチがついてたらアウトだったろう。
これが電源ケーブルだったら、ピン抜き工具でハウジングからピンを抜くなり最悪電線を切断してピンを付け直したりするなりして熱収縮チューブを通すことができるのだが、SATAケーブルだとそういうわけにもいかない。
SATAケーブルをメッシュケーブル化するには、大きいSATAコネクタが通りかつケーブルに密着する細さまで縮まる熱収縮チューブが必要だったのだ(いや最悪ビニールテープぐるぐる巻きでもいいんですけどね・・・)


熱収縮チューブを2本通したらいよいよ大詰め。端末の処理に入る。



まずメッシュチューブの端あたりにホットボンドを少量だけつける。メッシュチューブを固定するため。
熱収縮チューブが加熱されて縮まるとホットボンドも同時に融け、チューブの縮まりに応じて伸びてくれる。無理に引っ張らない限り外れることはないだろう。



次に熱収縮チューブに熱を加えて縮めるのだが見ての通りケーブルに対してブッカブカなので、稼働中の石油ファンヒーターで炙ってある程度縮めてから、位置を決めてポケトーチで少しづつ炙って縮めていく。
・・・この写真を撮るにあたり、右手にポケトーチ、左足の指にケーブルを挟んで左手でシャッターを切った。彼女がいれば撮影を頼めるのにっ(T T;)



何はともあれ無事縮まった。固定具合もバッチリだ。



次いでもう片方にもかかる。
端っこがほつれているのでそこをカットして長さを合わせ、ケーブルをしっかりしごいてメッシュチューブを密着させる。
あとは先と同様。メッシュチューブが緩まない様に押さえながらホットボンドをつけて熱収縮チューブを縮める。



完成。なかなかの出来栄えではないか。銀色が透けて見えることもない。高密度のメッシュチューブを使ったのが奏功した。
それにメッシュケーブル仕様のSATAケーブルは市販品ではなかなかお目にかかれない。自作した甲斐があるというものだ。