Seasonic SS-650KMのプラグインケーブルを自作(軽欠陥ありorz)

約8年間活躍し、しばしの眠りについたSE-90PCI
その死期を悟ったからというわけではないが、先月東京に行ったときに新しいサウンドカードを買った。


aim SC808。
Windows10正式対応を謳いインターフェイスもイマドキなPCI Express価格.comの評判もなかなか。
ただ、このサウンドカードを使うにはペリフェラル4ピンの電源ケーブルを挿して別途電気を供給する必要がある。

早いとこメインマシンのサウンド機能を復旧させたい。さくっと分岐ケーブルを使ってもいいのだが、ここはひとつ、いつぞやの様にプラグインケーブルを作製してみたい。SC808用に専用の電源ラインを奢ってやる寸法だ。
メインマシンに使っている電源は6年くらい前に買ったSeasonic SS-650KM。80Plus GOLD認証で5年という長期の保証が売り(もっともその保証もとっくに切れてしまったが)。
幸いSS-650KMのプラグインケーブルにもMolex 5557コネクタが使われていた。

プラグインケーブル作製にあたり、まずはピンアサインを確認しなければならない。
ここで使うのがテスター。回路計、ともいう。
これを使えばどのピンがどこにつながっているか調べられる。
以前はメッシュチューブを切り開いて電線を辿ったのだが、これで貴重なプラグインケーブルをバラさずに済む。


ピンアサインをチェック中。
いいかげん独り身にも慣れてきたが、さすがにこーゆーシーンを撮影するときには猛烈に「彼女がいたらなぁ」と痛感してしまう(T T;)

 
そして判明したピンアサインがこれ。
やはり以前作ったENERMAXのと比べ若干配置が違っている。メーカーが違うのだからそれも当たり前か。


材料はこちら。
UL1007 AWG20の黒色電線、ペリフェラル4ピンメスコネクタ、Molex 5557コネクタ。あとコンタクトピン。
これら最低限の材料に径6mmメッシュケーブルと熱収縮チューブ(径12mmのスミチューブB2(3X))が加わる。


ここで脱線。サウンドカードに接続する電源ケーブル、ということでワケのわからんこだわりを入れてみる。
電磁波をシールドしてノイズを防ぐという金属製のスパイラルチューブ。ミヨシだかMCOだか忘れたがそこで出していた物だったと思う。はるか昔、それこそ10年は前にヤマダ電機で処分品として出ていたものを入手した。
これで電線をシールドした上でメッシュチューブをかぶせてみる。なんか巷で見るクッソ高いAVアクセサリっぽい雰囲気になるんじゃないだろうか。


では作製開始。
まず電線を4本切る。
スパイラルチューブに合わせ約55cmで。


ペリフェラル4ピンコネクタ側とMolex5557コネクタ側、どちらから先に作ってもいいが、今回はペリフェラル4ピンコネクタ側から作ってみる。
電線の被覆を剥きピンを圧着するのだが、ピンに対して電線が細く普通に圧着したのでは抜けてしまう。
なので長めに被覆を剥き2つに折って捻って太さを稼ぐ。そして圧着。そして挿す。


それぞれの電線に色をマーキング。

 
金属製スパイラルチューブに電線を通し、さらにメッシュチューブをかぶせる。


メッシュチューブの端にホットボンドを少量付け、熱収縮チューブで端を留める。これで片側完成。


次にもう片側、Molex 5557コネクタ側を作る。
マーキングに従いコンタクトピンを圧着しコネクタに差し込む。

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しかしここでとんでもないミスをやらかしてしまう。
コネクタを作る前に熱収縮チューブを通すのを忘れる大失態。
見栄えに大きく差し障るだけで電気的な接続は大丈夫。実用に問題はないのだが・・・電工の実技で言えば間違いなく軽欠陥を取られる。試験大丈夫か俺?

 
急遽径18mmの熱収縮チューブを使ってみるが、1/3に縮むスミチューブB2(3X)をもってしてもめいっぱい縮んで6mm。電線を留めるには至らない。


仕方がないのでアセテートクロス粘着テープを巻いて電線を留める。こうなった以上、見栄えがどうのと言っていられない。


一応完成したケーブルをさっそくSC808に使ってみる。
太いケーブルがなんとも頼もしい(ように感じる)。これなら外部からの電磁波の影響を受けずに電気が供給される(んじゃないかな?)。
ちなみにPC起動しドライバを入れたところ見事に音が出た。まずは当初の目的は達成できた。


こうして作った『電磁波シールド仕様の電源プラグインケーブル』であるが、
果たして、これに一体何の意味があるのだろうか? ・・・はいプラシーボ以外にないと思いますσ(^^;)