Archive HDDを使ってみる 1


Seagateの8TB HDD、ST8000AS0002。
パワレポ7月号いわく『データ保存向けに特化した大容量ドライブ』という。
『Archive HDD』というカテゴリーのこのHDDは、いったん書き込んだらもっぱら読み出しや保管がメインという、まさにアーカイブ的な使い方が本道であるそうな。頻繁な書き換え・更新には向かないと。


大容量のハードディスクを買うにあたり、これとWD RedとGreenの3種でしばし迷っていた。
選択の決め手はやはり値段。8TBで33,950円。6TB超えにしてGB単価が4.5円を切るコストパフォーマンスは抗いがたい魅力がある。
私の目的は動画や音楽ファイルの保存・読み出し(視聴)。もう既に完成したファイルであり編集の必要はない。用途としてはうってつけだろう。


それにしてもSeagateのハードディスクを扱うのは久しぶりだ。最後に買ったのはBarracuda 7200.11の320GBだったか。
ロック問題が騒がれて以降だいぶ評判を落とした印象があるし、今でも『壊れやすい』だの『ロック問題以降信用していない』だの不穏な話を聞く。
ここまで騒がれてはさすがに不安を感じてここ数年敬遠してきたが、SMRというのか新技術と謳われると飛びつかずにはいられないのはIYHerの悲しい性なのか。





ともあれさっそく使用。容量パンパンのファイルサーバーからデータを移行する準備にかかる。
HDDを取り出す。6枚プラッタはさすがに重い。底面も窪みがなくみっしり詰まっている感じがある。5,900rpmだが発熱具合が気にかかる。
それとあちこちで言われていることではあるが、このHDDはねじ穴の位置が特殊。側面に通常6ヶ所あるねじ穴が4つしかない。具体的には前後のみ。



左が今回のSeagate HDD。右がWD Greenに代表される3枚プラッタのHDD。
底面も若干ねじ穴位置が違う。おそらくプラッタ数が多くて干渉しちゃうから避けたからだと思われるが・・・



データ移行にあたりもうファイルサーバーにはSATAの空きがないので、HDDケース『黒角』でマシンに外付けする。USB3.0接続。
先の通り一般のHDDとはねじ穴位置が違うので、黒角では底面の2ヶ所でしかねじ留めできなかった。まぁ固定はできてるし問題はなさそう。



通電し初期化。無事認識して7.27TB使えるようになった。
それにしてもさすがに8TBにもなると1KB=1,000Byte換算で表示するパッケージ容量と比べて実容量との差が大きくなってくる。700GBも違うのか・・・
(ちなみにあれからファイルサーバーに使っている全HDDの容量が100GBを切ってしまい、やむなくS.M.A.R.T.でC5が出たため退役させたHDDに急遽データをいくつか移行した。このHDDからも早いとこデータを移さなければ)



データ移行開始。
とりあえず約4TB分のデータをコピー。
ファイル数など条件にもよるが、低回転のHDDでは2TBのデータコピーでだいたい8時間くらいかかる。様子見で1TBずつやっていくつもりだが、どちらにせよ1日がかりになるな・・・