マウンテンバイクを買った理由その2
マウンテンバイクを買った、その理由は20年以上前に遡る。
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かつて私は、マウンテンバイクのユーザーだった。
高校入学のお祝いにと、親から買ってもらったのだ。
自宅から高校まではおよそ8km。まぁ体力のある高校生にとって自転車通学に踏み切るには無理のない距離ではある。しかしそのロードはなかなかシビア。
ぶっちゃけ言うと青森県道20号線。特に上市川〜尻内間は今でこそカーブも勾配も緩い広い道に整備されたが、24年前はそれはもうアップダウンの連続に急カーブもありと結構キツい道程だった。
中学の3年間で、通学用のツノダの多段変速のサイクリング車を乗り潰した*1LibraLivet。
満身創痍のサイクリング車での通学は厳しいだろうという親心だったのか。もちろん大喜びしたのは言うまでもない。気分の高揚もあり毎日の通学も快適そのものだった。
・・・しかし、残念ながらそれも半年と続かなかった。
当時、高校の自転車通学はママチャリかサイクリング車がほとんど*2 。モノトーンでそんなにハデな色合いではなかったもののやはりマウンテンバイクは駐輪場においてひときわ目立つ。
当然というか、どこの学校にもいる、良からぬ思惑を抱く人間の目にも留まる。
高校入学からわずか3ヶ月後。
いつものように学校に入り駐輪場に停める段になって、ワイヤーロックを落としてしまったことに気付く。探そうにも8kmのルートのどこで落としたのか見当もつかない。それにそろそろ始業時刻が迫っている。やむなくロックなしで駐輪場に停め校舎に入る。
授業が終わって帰ろうと駐輪場に向かったが私のマウンテンバイクは影も形も無い。あろうことかその日のうちに盗まれてしまった。
まずは教師に報告したが、色よい返事はもらえず。そこまでの責任はとれねーよ、と。
当然防犯登録はしている。警察に届けたし、半泣きになりながら自力でも八戸駅はじめ学校周辺を探したが、結局見つかることはなかった。
ちなみにその後の通学はどうしたかというと、高校でバス通学になったヨウが中学のときに使っていた自転車を譲ってもらい残りの2年半を通った。
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というわけで、マウンテンバイクにはちょっとした思い入れがある。まぁ思い入れというより消化不良の念といったところか。
乗るのは専ら舗装路だというし街乗りだしクロスバイクの方が良かったんじゃないかと言われるところだが、やっぱりマウンテンバイクへの憧れは捨て切れない。
3ヶ月しか乗れなかった、楽しめなかったMTBを、20年越しに味わってみようかなというのが本音なのだ。