首を鳴らすのは止めたほうがいい

私は学生の時から指関節と首をパキパキ鳴らす癖がある。

姿勢が悪いためか身体が歪んでいるためか、とにかく授業や宿題で机に向かっているとたちまち首から肩が凝る。
ひどい時には凝りを通り越して痛み出し、たまらず転げ回ったことも。
この肩こり、どういうわけか自分で揉んでも肩を回してもさっぱり回復しない。人に揉んでもらってようやく楽になる。

そんなわけで誰に教えられるわけでもなく、首をストレッチの要領で横に傾けるようになる。
すると首からパキパキッと音がするわけだが、そうやると確かに肩の凝りがいくらか楽になっているのだ。気のせいレベルではなく。

もうそうなるとこの首鳴らしが常習化してしまうのは半ば必然。
『1tの衝撃がかかる』 『神経を損傷して身障者になる危険がある』
巷ではそう囁かれているが、そう言われてもこの僧帽筋が攣ったかのような痛みは到底耐えられるものではない。たまらず首をパキパキ。
そんなことをかれこれ20年以上続けている。





前置きが長くなったが、ここからが本題。


今日、いつもの様に仕事から帰ったあとパソコンに向かいサイトを巡回。
いつもの様にたちまち僧帽筋のあたりが張ってくる。いつもの様に首をパキパキ。


首を元に戻した瞬間、目の前のディスプレイがどんどん遠ざかっていく。同時に頭もフラフラしてくる。
思わず額に手を当て俯く。
そうしたら今度は視界が時計回りに回り始める。泥酔した時のように。
ただのめまいと思ってソファーに横になろうとしたが、立って歩けない。床に膝をついてそのまま倒れこんでしまう。
肩の凝りは改善しないままだし、次第に胃の辺りもモヤモヤしてきた。


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15分ほどそうしていただろうか。
少し楽になったので、ゆっくり立ち上がり、それでも頭がまだふらつくので壁に手をついて寝室まで行く。
胃のモヤつきもまだ続いているので嘔吐に備えゴミ箱を抱えてベッドにダイブ。


横を向いてしばらくするとめまいはだんだん治まってくるが、寝返りで天井を向いた途端に視界が遠ざかったり回り出したりする。目を閉じても回っているような感覚で眠れず。


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めまいが落ち着き独歩できるまでに回復したのはベッドに寝てから2時間後。
頭痛とかしびれとかは無いものの、「まさか、脳に何らかのトラブルでも起こってしまったのか?」そんな不安に囚われながら過ごしたこの2時間は本当に恐怖だった。
家のローンも始まったばかりだしなによりまだ結婚もしてない。去年同級生が脳出血で亡くなっている。とにかくいろんな事柄が頭の中に去来した。



首を鳴らした事と今日襲ってきた酷い眩暈。
この因果関係はわからない。そんなにイキオイ良くやったわけではないしむしろスローペースなストレッチの範疇だと思うのだが、ともかく今後首を鳴らすのは止めたほうがよさそうだ。
そうなると肩こりの解消法を早急に見出さなければならないところだが・・・