改造車を見てふと思う

夜から雨が降りだした。暑さに慣れた身体にはやや肌寒く感じる。今日はエアコンどころか扇風機すら使わず眠れそうだ。
仕事が事のほか早く終わり、ラーメン屋に寄ってから家路につく。

そんな時、私の左前方を走っている車が目に留まる。
ボディが道路スレッスレ。石どころか木の枝でも引っかかりそうだ。そしてなにより、タイヤ4輪全て傾いていて車体からはみ出している。いわゆるハの字というやつだ。あんなんでこの雨の道路をマトモに走れるのか? 水溜りに差し掛かった途端スピンするんじゃないのか?
ボディが低くなっているのはエアロパーツを付けているから、というのは車に疎い私でもさすがにわかる。ではあのハの字は一体?

家に帰ってググったらそれは『鬼キャン』と呼ばれる改造とのこと。
地面とタイヤの傾きの角度をキャンバーというそうだが、それを極端に(鬼のように)つけることだそうな。
タイヤをハの字にすることで高速走行時の旋回性能が上がるとのことだが、あそこまで角度をつけたのでは旋回どころかまっすぐ走ることすらままならないのではないか。事実、鬼キャンは注目される以外メリットはなく他はデメリットだらけらしい。
確かに注目は浴びるな。車にはまるで興味が無い私ですら目をひかれた。危険回避の意味で

それよりなにより、個人的に非常に気になることがある。
その車のボディは白。私は車には疎いので車種はわからない。ナンバーの色を見て普通車、としか。
道路スレスレの低いボディに白色。車体からはみ出した黒い4つのタイヤ。スピードも遅い。



たれぱんだかよ。